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<奈落と白夜>

 

この組み合わせはマイナーではあるが、非常にアンビバレントな魅力に溢れている。

主従関係の逆転、肉体の一致と精神の不一致、異性愛と同性愛、聖と俗、精神の安寧と危機、関心と無関心、服従と叛逆、輪廻と解脱、恩寵と地獄、解放宣言と死刑宣告、美しさと醜さ、泥と蓮、人格の統合と解離etc…

一組の関係性を形容する言葉が、これほど出てくる二人組はそうあるものではない。二人は対を成す関係性でもあるし、読み進めていかないと分からないが、180度立場が逆転する関係性でもある。白夜と四魂の玉とのかかわりが分かると、この二人の関係性の危うさが浮き彫りになり、『奈落』という存在の悲しさ、虚しさが暴かれる。寧ろ、この「危うさ」そのものが、この二人の魅力となるのだ。

 

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