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<白夜の容姿>

白夜は非常に中性的な容姿をしている。男性的で切れ長な目つきと口調、女性的な長髪と紅を差した唇。男らしく腕を組んで静観したかと思えば、折鶴や着物の袖を、細い指でたおやかにつまみ上げる。服装こそ男物だが、身体のラインは厚着で目立たない。男と女、相反する要素が同時に存在している。声の付かない原作では、容易に「女」と見紛ってしまうだろう。彼はアニメ化されて、初めて明確に「男」と断定されたようなものだ。白夜は黙っていれば「女性的な顔立ちの男」とも見れるし、「男装した女」とも見れる。

つまり白夜は、非常に「両性具有的」なキャラクターなのだ。この点で七人隊の蛇骨は「ゲイをカリカチュア化したキャラクター」、女装という偽装を纏うことで却って男性的要素を強調しているという意味で、白夜とは異なっている。

白夜の両性具有的な要素には、二つの意味が込められているのだと思う。

一つ目は、四魂の玉のニュートラルな性質だ。善と悪が混在している四魂の玉を司るにふさわしく、男と女が混じった両性具有的な容姿というわけだ。

二つ目は、奈落の欲望そのものを映した可能性だ。白夜は奈落が「自身の鏡像」として生み出した存在なのだから当然、「奈落の理想像」を反映していてもおかしくはない。奈落の赤子に対する以下の発言から見て、ある程度容姿などを好きにいじれていたのかもしれない。

 

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奈落「くくく…心臓を外に出した時から、いずれこうなるとわかっていた。」

魍魎丸(赤子)「わかっていただと…?」

奈落「なぜわしが命の心臓を、きさまの如きか弱き赤子の姿で外に出したかわかるか?それは必ずきさまが裏切り、この奈落にとってかわろうとすると思ったからだ。わしがきさまの立場ならそうしていた。そして案の定、きさまは魍魎丸という鎧を作りあげた。いや…鎧というより城というべきか。よくぞここまで肥え太ってくれた。獲物を喰らうのは太らせてから…というからな。」

 

白夜の容姿は桔梗に似ているわけではない。しかし長い黒髪や伏し目がちな瞳、雪を欺く白い肌…顔立ちは似ていなくとも、どことなく桔梗の姿を連想させるような要素を持っている。奈落は自らが渇望しても手に入れられなかった桔梗の姿を無意識に投影していたのかもしれない。

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